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大学の卒業研究でたまたま芝生題材にして以来、芝生に関わってきました。
日本大学と仙台大学で芝生・芝草に関する講義を受け持っています。
日本芝草学会では校庭芝生部会を主宰して活動しています。
その他の講演会やイベントなどでお話しさせて頂くこともあります。
芝草と雑草
芝生に利用する植物を芝草と言います。
芝生について確定された定義はありません。様々な芝生が存在します。
原っぱのような芝生を目指す時にはタンポポもシロツメグサも芝草の構成種とみることができます。
ゴルフ場のグリーンのような所では品種が異なるだけでも雑草となります。「雑草」という言葉は様々な意味で使われますが、ここではヒトの都合で、その場にあってほしくない草のことを雑草と書きました。
芝草と雑草の区分はヒトが勝ってに分けているだけですから、植物学的な分類基準はありません。競技場やゴルフ場などの芝生においては利用者が求める諸条件からイネ科植物にほぼ限定されています。
暖地型芝草(夏芝)と寒地型芝草(冬芝)
イネ科芝草は暖地型芝草(夏芝)と寒地型芝草(冬芝)に大別できます。
日本芝と西洋芝という言葉もあります。以前は西洋芝とは欧米の寒冷地から導入された草種を指し、寒地型芝草と同義だったのですが、最近では南方から導入された草種の利用も増え、これらをまとめて西洋芝と呼ばれるようになってきてしまいました。後者は南洋芝と呼べば良いと思うのですが、そのような用語は定着していません。北と南から来た全く異なる草種をまとめて一括りにして日本芝と特性の比較をしたりすることは無意味ですので、暖地型と寒地型で区分する方が適切と思います。
イネ科芝草の草種の見分け方
芝草にはたくさんの草種があります。
芝草の種類を見分けるには、め、はな、舌、耳、襟首などを見ます。
芝の刈屑を使った紙漉きや染物
芝の刈屑は捨てるとゴミになってしまいます。
何かに再利用することはできないか。
学生と共に考え、紙漉きや染物に活かすことができました。
小学校の授業や公園のイベントなどで採用してもらうことができ、学生と共にお手伝いに行っています。
刈屑の堆肥化
芝の刈屑は堆肥にして循環利用することもできますが、堆肥の材料としては、落葉樹の落葉に比べるとやや難ありです。少し手を加えることが必要です。
